あの子、いつも一人で泣いてるし、顔にアザみたいなものがあるような・・・
もし虐待と感じたらとりあえず電話「189」にかけてね。
いつでも児童相談所が相談にのってくれますよ
児童相談所全国共通ダイヤル「189」とは・・・
虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号です。
これまで、児童相談所全国共通ダイヤルは10桁の番号(0570-064-000)でしたが、覚えやすい3桁の番号にして、子どもたちや保護者のSOSの声をいちはやくキャッチするため、平成27年7月1日(水)から「189」(いちはやく)という3桁の番号になりました。
「児童相談所全国共通ダイヤル」にかけるとお近くの児童相談所につながります。
通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は 守られます。
児童相談所とは?
児童相談所は、都道府県、指定都市等が設置する機関で、子どもの健やかな成長を願って、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関です。
児童虐待の定義
児童虐待は以下のように4種類に分類されます。
身体的虐待
身体的虐待は、保護者が子どもに、殴る、蹴る、水風呂や熱湯の風呂に沈める、カッターなどで切る、アイロンを押しつける、首を絞める、やけどをさせる、ベランダに逆さづりにする、異物を飲み込ませる、厳冬期などに戸外に閉め出す、などの暴行をすることを指します。子どもは、打撲や骨折、頭部の外傷、火傷、切り傷などを負い、死に至ることもあります。
身体的虐待は、周囲から分かりやすく、顕在化しやすいのですが、注意が必要なのは、洋服の下の見えない部分にだけ暴行を加えるタイプもあることです。少しでも様子がおかしいと感じたら、目で確認できる顔や腕、足にけがをしていなくても、洋服の下を見てください。
性的虐待
性的虐待には、子どもへの性交や、性的な行為の強要・教唆、子どもに性器や性交を見せる、などが上げられます。性的虐待は、本人が告白するか、家族が気づかないとなかなか顕在化しません。実父や義父などから「お母さんに話したら殺すぞ」などと暴力や脅しで口止めをされているケースも少なくありませんし、開始年齢が早いと子どもは性的虐待だと理解できないこともあります。私たちは、性的虐待なんて起こるはずがない、と思いがちですが、実際に乳幼児時期から発生していますので、注意を払ってください。性的虐待は、実母や義母などの女性から男の子どもに対しても起こります。
ネグレクト
ネグレクトは、保護の怠慢、養育の放棄・拒否などと訳されています。保護者が、子どもを家に残して外出する、食事を与えない、衣服を着替えさせない、登校禁止にして家に閉じこめる、無視して子どもの情緒的な欲求に応えない、遺棄するなどを指し、育児知識が不足していてミルクの量が不適切だったり、パチンコに熱中して子どもを自動車内に放置する、なども入ります。乳幼児や年齢の低い子どもに起こりやすく、安全や健康への配慮が著しく欠けたために、子どもが死に至るケースもあります。病気なのに病院に連れて行かない、医療ネグレクトも存在します。
心理的虐待
心理的虐待は、大声や脅しなどで恐怖に陥れる、無視や拒否的な態度をとる、著しくきょうだい間差別をする、自尊心を傷つける言葉を繰り返し使って傷つける、子どもがドメスティック・バイオレンスを目撃する、などを指します。子どもの心を死なせてしまうような虐待、と理解すると良いと思います。
児童虐待の現状
児童相談所の児童虐待の相談対応件数(平成26年度)は、児童虐待防止法施行前(平成11年度)の7.6倍に増加(88,931件)虐待死はほとんどの年で50人を超えています。
児童相談所全国共通ダイヤルのしくみ
児童相談所全国共通ダイヤルにかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄の児童相談所に電話を転送します。
主な転送パターン
(1)固定電話からかけた場合
発信した電話の市内局番等から管轄が特定できれば、そのまま児童相談所へ転送。
特定できない場合は、ガイダンスに沿って発信者にお住まいの地域情報を入力してもらい、管轄児童相談所を特定。
(2)携帯電話から発信した場合
オペレーターが発信者からお住まいの地域情報を聞き取り、管轄児童相談所を特定。
注意点
①一部のIP電話はつながりません。
②通話料がかかります。
全国の児童相談所一覧
全国の児童相談所一覧を下記に示します。
平成30年度全国児童相談所一覧 クリックすると別枠で開きます。
虐待としつけの違いについて
厚生労働省の「児童虐待の防止等に関する法律」により、子ども虐待の定義は、身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待となりました。
しかしこの定義が明らかになっても「子ども虐待とは何をもって虐待と言うのか」と、考えると明確な答えを出せない場合があります。それは、虐待としつけの違いについてだと思います。
虐待としつけ。この二者間には、しっかりと線引きできないグレイゾーンが存在します。
が、多数の事例に関わってきた福祉、保健関係者や精神科医、小児科医などが言うように「子どもが耐え難い苦痛を感じることであれば、それは虐待である」と考えるべきだと私は思います。
保護者が子どものためだと考えていても、過剰な教育や厳しいしつけによって子どもの心や体の発達が阻害されるほどであれば、あくまで子どもの側に立って判断し、虐待と捉えるべきではないでしょうか
幼児虐待について思う事
幼児虐待の事件は毎年のように繰り返されていますので、あえてここで紹介しなくてもどのような事件かは、皆様にもお分かりになるかと思います
保護者が子育てに苦労されているのは十分解ります。子育ては本当に大変ですから。
しかしながらそれが理由で虐待をしても良いかと言えば、例え生みの親であってもそれは違う。
結果的に我が子を傷つけるような行為は「しつけ」でも何でもなく、ただ自分のストレス解消のためだけであり、全くおろかな行為としか言いようがありません。
ですからこのような現実が存在するならば、一刻も早く児童相談所等に相談し、子どもを安全な場所に移す事も必要と思います。
子どもは親を選べないし、反抗も出来ず、ただ親の暴力に耐えるしかないのも事実です。
虐待をしている親を非難して罰しても何の解決にもならないし、行政に責任を押し付けても虐待は無くならない。
もちろん親も罰せられるべきではあるし、児童相談所も非難を浴びるべき対応もある事は間違いないが、幼児虐待の問題の根本解決にはなりません。
「幼児虐待を無くすには」と言う事を語ると、その答えは永遠のテーマであるように思えます。
正直、俺なんぞではこの「虐待を無くす」と言う永遠のテーマには全くの無力です。
しかし「虐待を無くすこと」は出来ないかもしれませんが「防ぐこと」はできるのではないでしょうか
いえ、俺だけではなく、これを読んでいる全ての方が出来るはずです。
今回の記事は、虐待を防ぐきっかけになればとの思いから作りました。
この記事を読んで、皆さんが周辺に少しでもおかしいと思った子どもがいるなら、勇気を出し189に連絡して欲しいです。
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